MIMURA ACCOUNTING NEWS Vol.24

経営分析のすすめ(5)-「安全性」分析
回転期間・回転率とは自社や取引先の経営状況を適切に把握する1つの方法として、自社及び取引先の「財務の健全性」(ストック)を分析する代表的な指標をいくつか紹介します。
短期支払能力(支払余力)
流動比率
短期間(1年以内)に決済される現金支払義務+収益等である流動負債と現金受取権利+費用等である流動資産を対比させた指標です。基本的に100%以上が望ましく、一般的には200%以上あれば安全(支払余力あり)と考えられています。

当座比率
流動資産を、短期の現金受取権利(現金預金、売掛金、受取手形、有価証券)に限定した指標であり、「流動比率より確実な支払能力」を示す指標です。一般的には、100%以上が望ましいと考えられています。

現金預金比率
流動資産を、即時確実の支払手段である現金預金に限定した指標であり、「当座比率より確実な支払能力」を示す指標です。

長期支払能力(支払余力)
固定比率
企業が保有し、長期にわたり企業活動の源泉として活用する設備である固定資産(有形、無形、投資等)が返済義務のない自己資本でどの程度調達できているのかを示した指標であり、一般的には100%以下が望ましいと考えられています。

固定長期適合率
設備投資(固定資産)が、自己資本と返済期間が長期にわたる固定負債(長期借入金)でどの程度調達できているのかを示した指標であり、一般的には100%以下であれば安全であると考えられています。
